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山陰あすねっと |
くろすろーど第22回定例会(学習会&懇親会)
テーマ「あなたの預貯金眠っていませんか?〜ライフプランと資産運用について考える〜」 |

今回のテーマは「ライフプランと資産運用の基礎」。この高齢化、低金利時代に20代・30代という若い世代の私たちが知っていなければならないこれからの資産運用の基礎をお話いただきました。
当日は3連休の初日で神戸まつりパレードの日に関わらず、参加者は今年最高の61名を数え、資産運用に対するメンバーの関心の高さをうかがうことができました。
第22回くろすろーど定例会 〜学習会 くろすかうんたー その15〜
日時:2001年7月20日(祝) 13:30〜20:00(17:15から懇親会)
場所:神戸国際会館第2・3会議室
講師:姜(かん)忠道さん(晋陽FP事務所ファイナンシャルプランナー)
テーマ:「あなたの預貯金眠っていませんか?〜ライフプランと資産運用について考える〜」
参加者:61名(学習会57名・懇親会48名)
[ 学習会 ]
< PART1 お金をめぐる冒険 >
今回の講義のキーワード『リスクの分散』
▼はじめに…ファイナンシャル・プランナー(FP)ってどんな職業?
行きつけの居酒屋、洗濯物を出すクリーニング屋さん、風邪をひいたときのかかりつけのお医者さんのように、保険や貯蓄や不動産や、その他もろもろお金に関することを、皆さんに一番近い場所で、相談させていただく人間のことをファイナンシャル・プランナーという。
▼キーワード…『リスクの分散』
ここでは、リスクの塊を”氷”と考えて…
(残念ながら)人間が生きていく以上、リスクをゼロにすることはできない。
リスクの塊を細かくぶつ切りにして、それぞれ異なった場所に置いてやる。
そうすると、氷が溶けてきてそれぞれのリスクが小さくなる、そしてトータルのリスクが小さくなるといったイメージ。
お金を育てる世界は「未来」のことを扱いますから、絶対”必ず”ということは(残念ながら)ない。これらは自己責任の範疇になる。
◎預金は、お金を預けるところ?
「銀行に預金しているだけだから、資産の運用なんて関係ないわ?」
しかし銀行に預金すると、雀の涙ほどであれ、利息が付く。(つまり、わたしたちの方が、お金がもらえるということ。)
↓
私たちが預けたと思っているお金は、銀行の金庫の中でじっとしているわけではなく、銀行の手によって、いろんなところに『運用』されている。
↓
私たちは正確に言うと、銀行に”預金”しているのではなく、銀行というひとつの会社である、銀行に”お金を貸している”。
【だいじな基本 1】
預金するとは、銀行(…というひとつの会社)にお金を貸すこと。
ひとつの会社にお金を貸しているわけですから、当然その会社が倒産する、というリスクがあります。 その会社が倒産すれば、貸しているお金が一部戻ってこないこともある。
↓
これが、最近よく耳にする「ペイオフ」というものの基本的な考え方。
◎お金は『旅』をしたがるものです。
わたし 10万円
↓
銀行 5年もの 定期 金利 0.1%
↓
国債 5年もの 利回り 0.4%
例えば、皆さんが貸した10万円で、銀行は企業に融資したり、国債を買ったり、つまり、銀行預金していても、結局、お金というものは”旅”をしている。
今、5年物の定期預金の金利は、0.1%くらい。
でも、5年物の国債の利回りは、0.4%くらい。
↓
単純に考えてこの金利差が、銀行の儲け「利ざや」
わたし 10万円
↓
国債 5年もの 利回り 0.4%
「わたしが直接国債を買った方がいいじゃない」という発想が、直接金融とと呼ばれる考え方。(銀行が間に関与するのが間接金融)
つまり、私たち自身が皆さんのお金に対して「ここに旅しなさい」と直接指示すること、それが『お金を育てる』出発点。
◎お金の種類を2つに分けましょう。
●流動性のお金
日常の生活の中で必要なお金、おおむね2、3年以内に支出を予定しているお金。これらのお金はいつ頃、どれくらい必要になるかということが大体わかっている。
リスクが低く、いつでも気軽に引き出すことができるようにしておくべき。
例:預貯金
流動性のお金を、例えば株式などで運用すべきではない。それは単純に危険。
なぜなら、「お金の種類と、利用すべき金融商品」が一致していない。
●収益性のお金
長い期間、寝かせておけるお金のこと。(イメージとしては5年、もしくは10年以上)
では、長い期間置いておけるお金は、どんな金融商品を利用して育てていくのがよいのか?
例:国債、 社債などの債券、外貨建てMMF、株式、株式ファンド、不動産ファンドなど
そして、10年、15年と置いておけるお金(つまり収益性のお金)を銀行預金や、
あるいは、後述の円建てのMMFだけで持っているのは?
↓
これも、「お金の種類と、利用すべき金融商品」が一致していない。
↓
インフレ・リスクによって、皆さんの資産が目減りしてしまう可能性がある。
◎インフレ・リスクは白アリです。
長期にわたる物価の上昇によって、お金の実質的な価値が目減りしてしまうリスクを「インフレ・リスク」という。
【だいじな基本 その2】
資産運用の基本は、『リスクの分散』。
資産運用の基本は、「いかに大きく儲けようか」という攻めの姿勢ではなく、「いかにリスクを分散させるか」という守りの姿勢にある。
しかし何もせずにじ〜としている、つまりリスクの分散を心掛けない、ということも、立派なリスクなんだ、ということを憶えておくこと。
◎TPOに合わせましょう。
お金を育てる役目を担うのは、長い期間置いておけるお金、つまり「収益性のお金」のみ。
日本では長らく、預貯金は長〜く、預けておくもの。
例えば、株式、株式ファンドなどのリスク性商品は、短期に儲けるもの、という「固定概念」があったが、実は、預貯金という金融商品の特徴、そして例えば、株式ファンドという金融商品の特徴を考えると、実はまったく逆で…
【だいじな基本 その3】
預貯金は、向こう2,3年くらいの間に必要となるお金を置いておくところ。
例えば株式ファンドなどは、10年、15年という長い期間寝かせておけるお金を運用するところ、である。
「お金の種類」と「利用すべき金融商品」を一致させる=適材適所。
◎若いうちは自分に投資しましょう。
いくら資産運用に言っても、いちばん大切なのは運用の原資となる私たちの定期的な収入。
私たちが本業の仕事をがんばって、本業からの収入が期待できて、はじめてお金を育てるという「サブの仕事」にも取り組める。
将来的なキャリア・アップつまり”所得の上昇”というものを考えますと、これからは、不透明な要素が多い。
(これは講師自身の私見ですが)
20代、30代をどのように過ごすか、ということが、その後の私たちの「期待所得」というものに大きく影響してくると考える。
つまり、若いうちは、「金融商品に対する投資」はもちろん大切だが、「皆さん自身に対する投資」も大切である。キャリア・アップのため、つまり、将来所得の向上のために…。(「わたし」という『資産』にもお金を注ぐということ。)
【講師からのワンポイント】
皆さんが会社から100の収入を得ているすると(当然ですが)収入元は1か所。
その1か所である収入元に必要以上にお金を戻している(社内預金、持ち株会など)というのは、リスキーだとわたしは思います。
社内預金をしている方は、名義が皆さん自身になっているか確認してください。
その収入のうち、例えば10〜20の皆さんのお金に『旅』をさせる。(金融商品を購入する)例えば、国債を買えば半年ごとの「利息」が期待できます。投資信託を買えば「分配金」が期待できます。そうすることで、収入元を複数化させることができます。
つまり資産運用するとは、本業のお仕事だけでなく、サブの仕事にもエネルギーを注いでやる、ということです。そして、収入元を複数化させるということは、『リスクの分散』につながります。
< PART2 投資信託(ファンド)を味方につける >
◎投資信託(ファンド)は、病気のお見舞いに持っていく果物
実際にお金を育てる道具としての、金融商品を見ていきますが、初心者の方にいちばん扱いやすいのが、投資信託(=ファンド)。
投資信託ってどんなものなの?=病気のお見舞いに持っていく果物(籠の中に入っている…)
バナナ・りんご・桃・ミカン・メロン・パイナップル…。
要するに、ファンドとは、「一種のパック商品」である。
(籠の中身が)債券なのか、株式なのか、不動産なのかということで、商品の性格は大きく違ってくる。
果物の例でいいますと…
籠の中の果物のそれぞれ一部を、「持分」として所有することになる。これをファンドの「口数」を購入する、という。
1口が1万円のAファンドを5口購入する → 5万円(この1口当たりの、ファンドの値段のことを「基準価格」と呼ぶ。)
そして、「口数」×「基準価格」で保有しているファンドの持分の価格(時価)を計算できる。
例えば、「円建てMMF」という商品も「ファンド(投資信託)」。
果物の例でいいますと、期間の短い国債や、地方債や政府保証債と呼ばれるものをたくさん組み入れて運用している。(つまり売ったり買ったりしている。)
期間がより長めの国債や、社債や、金融債などを組み入れて運用している、「公社債投資信託」という商品も。
◎ファンドの特徴
1.リスクの分散
社債(企業が発行する債券のこと)という金融商品で考えると…
A会社の社債1つだけを持っていると、万一A会社が倒産してしまった場合、元本が戻ってこず、大きな損害を受ける。
↓
ファンドというカタチで、数多くの社債とともにA会社の社債を持っていれば、ファンドというのはパック商品ですから、1社の社債の元本が戻ってこなくても、その影響が非常に少なくてすむ。
このように、ファンド(投資信託)の最大の特徴は、『リスクの分散』。
株式のファンドの場合も同じ。
一社の株式のみを保有しているよりも、たくさんの会社の株式を保有することでリスクの分散ができる。
2.バランス調整が容易
ファンドは、バランス調整が容易にできる。
Aファンドを10口保有している。1口、2口のみ売却できる。
Bファンドを10口保有している。1口、2口と買い増すことができる。
つまり、マネーの状況に合わせたバランス調整ができる。
3.元本保証はない
ファンドの場合、ただお金を預けているのではなく、債券にしろ、株式にしろ、運用会社に運用をしてもらっていますから。…ということは当然。
4.価格が毎日変わる
債券や、株式は金融市場という「いちば」で毎日売り買いされている。「いちば」という点では、野菜や魚の値段が変わるのと同じ。
◎実際に資産運用を行う上で大切なことは、
1.早く始めること。
10冊の本より、1度の経験。皆さんの経験自体が、立派な財産になる。
2.継続すること。
後述の積立て投資と関係する。
3.現実的な収益期待を持つこと。
例えば、『2年であなたの資産を10倍にする』というのは、非現実的。
4.コスト、税金を厳しく管理すること。
コスト、税金も白アリと似たところがあり、短期売買を繰り返すと、知らず知らずのうちにコスト、税金の割合が膨らんでくる。
さて、夏のボーナスも出たことだし、はじめの一歩として、お金を育てる世界を覗いてみたい、という方は、まず先ほどお話した「円建てMMF」から始めることをオススメ。
「国債」でも構わないが、その時は、期間の短い、例えば2年物の国債、3年物の割引国債にすべき。
このふたつは、預貯金に次いでリスクの度合いが低い。
ただし、人間なれないことをいっぺんにすると、体に負担がかかるので。
金融商品という道具には、ゆっくり慣れていくということが大切。
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▼懇親会のようす









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◎外貨を持つのはどうして?
「わたしは海外旅行も行かないし、移住するつもりもないし、外貨を持っていてもあまり意味ないわ」と思っている方。そんなことはない!
例えば、これからの日本は、原材料、製品、サービスなどの輸入がますます増えることが予想される。
貿易においては”ドル”で決済が行われる場合が多い。
ここで、万が一長期的な円安の状態が続けば、皆さんはより高く原料なり、サービスなりを購入しなければならない。
「円」のみで資産を持っているとすると…
もし、長期的な円安の状態になった場合、より多くの「円」を支払わなければならないから、私たちの資産の実質価値が目減りするリスクをまともに受ける。
↓
そのリスクを軽減するために資産の中に外貨も持っておく、ということに意味がある。(海外移住しない人こそ、外貨を持とう!)
外貨を持つ本当の理由は…円安による為替差益で儲けることではなく、円安というリスクを軽減するため。
いちばん最初は、外貨建MMFを、「積立て投資」で購入するというのも手。
例えば、毎月1万円で、ドル建てMMFを購入していく。為替のレートというのは、常に変動しているので、時間の分散を図ることによって、為替の変動リスクをある程度抑えることができる。
そして、何より大切なのは、「長期保有する」ということ。ドルならドルでお金を育てていくというイメージ。
半年や1年で外貨建て投資を考えるのは、危険。短期的な為替の動きは、予想が非常に困難なので、リスクが高すぎる。
外貨建て預金よりは、外貨建てMMFの方がいい。為替手数料や、途中解約の自由度や、税金の扱いにおいて、MMFの方が有利。
◎ポートフォリオの考え方
お金を育てていく(収益性のお金の部分)を、できれば「円グラフ」でイメージしてみる。
資産の集合体のことを『ポートフォリオ』といいます。
最初は、預貯金、または円建てMMFのみ。
そして、少しずつ金融商品を購入していくことで、ポートフォリオの中身が変わっていく。
ただし、リスクをどれくらい許せるのか、ということはひとりひとり違うので、決して無理をしないようにすること。また、個人個人の経済状況によって、取れるリスクの量も違ってくる。
今現在、借金があるのか?あるとすればどのくらいか?
結婚しているのか独身なのか?
毎月の収支の状況は?
(ご自分の仕事に関して)これから先の収入の見込みは?
健康状態はどうか?長生きできそうか?など…。
◎『心の準備』をしておいてください…株式ファンド
債券ファンドや、外貨建てMMFなどに慣れてきましたら、次は株式ファンド。
株式ファンドを購入する前に、「心の準備」をしておくことが大切。
株式や、株式ファンドの値動きは、時にジェットコースターのようになることがある。
「一時的に元本割れになることがある、何年かファンドを保有していても、ある年の収益がマイナスになることがある」ということを事実として受け止め、しっかりシュミレーションしておくことが大切。
ウキウキ気分で、つまり希望的観測だけで株式ファンドを購入して、運悪く金融市場という”いちば”の調子が悪くなったとします。そして、皆さんのファンドの価格がドドドーと下がってしまったら…。
↓
パニック状態に陥る可能性、大!ですから、「心の準備」はしっかりと。
◎積立て投資で、安心を積み立てる?
株式ファンドを始めて購入する時は、この「積立て投資」が有効。毎月一定額で、ファンドを購入していくということである。
例えば、毎月1万円でAファンドを購入していく。
ファンドの価格が上昇している時は、同じ1万円でも、買える口数が減る。
逆にファンドの価格が下落している時は、同じ1万円でも、買える口数が増える。
そうすることによって、ファンドの平均・購入価格を抑えようというもの。これを「ドル=コスト平均法」という。
↓
積立て投資をコツコツ行っていけば、今現在、いくら儲かっているのか、あるいは損をしているのか、ということもあまり気にならない。コツコツ投資を続けていくということ。これこそお金を育てる、というイメージ。
投資信託というものに親しみ、ファンドの値動きにも慣れてくれば、まとまった金額でファンドを買ってみるのもよい。基本は、あわてない、無理をしないということ。あくまでマイペースで、皆さんの資産の集合体(ポートフォリオ)を構築していけばよい。
< PART3 資産運用のエッセンス >
◎時間のスパンを長〜く。
金融商品に投資する場合は、見返りを例えば半年や一年で求めてはいけない。つまり「長期保有」ということ。
●なぜ、長期保有か
1.短期的な値動きを均すことができる。
2.コストを最小限に抑える。
短期売買を繰り返すと手数料がかかる。売却益には税金もかかる。こういった「コスト」をできるだけ避ける、ということ。
3.長期のインフレに負けない。→インフレ・リスク
4.複利の効果。
なにより長期保有することによって、「複利の効果」が期待できます。
◎寄り合い所帯のハーモニー。
資産運用においては、何も信じてはいけない。
ひとつの金融商品のみに 全幅の信頼を寄せるのは危険。先のことは誰にもわからないんだ、というところが、出発点。
だからこその、「リスクの分散」である。
ここではわかりやすい例として、ひとつの会社(株式)を例に挙げると…
石油元売会社A社
航空会社B社
A社は、自分で石油を採掘し、石油という商品を販売いるので、原油価格が高くなれば、それだけ利益が増える。一方、B社は毎日たくさんの飛行機を飛ばしていますから、大量のガソリンを消費する。原油価格が高くなれば、コストがそれだけかさむから、収益が圧迫される。
つまり、A社とB社は、収益の源泉において、正反対の動機を持っているということになる。
↓
A社とB社の株価は、異なった値動きをする。
↓
そこでA社、B社の株式を半分ずつ保有する。
↓
そうすることによって「リスクの軽減」を図ることができる。
例えば、国債を持っている。
「え?どうして株式にも投資するの?」と思うのでは?
株式にも投資する、ということは、なにかリスクに挑むような印象があるが、今持っている「債券」という金融商品と違う値動きをする「株式」という金融商品にも投資することで、『リスクの分散』をするという考え方。
例えば、円建てMMFを持っている。「え?どうして外貨建てMMFも持つの?」
これも同じ。通貨の価値が異なる金融商品を持つことで、『リスクの分散』を図るということである。
日本の株式ファンドを持っている。「え?どうして世界株式ファンドも持つの?」
世界株式ファンドといわれてもよくわからないし、なにか大きな冒険をするようなイメージがあるが、これも同じ。
「日本の株式ファンド」とは、値動きが異なる「世界株式ファンド」も保有することで、『リスクの分散』を図る、つまり、安心を得るために、日本だけではなく、世界にも投資しよう、ということ。
ゴルフで例えると、年に1度の優勝を狙うよりは、継続的にイーブンパーをキープしよう、という考え方が「国際分散投資」である。
例えば、シンプルなポートフォリオとして、
円建てMMFを40%・日本株式ファンド30%・世界株式ファンド30%を挙げるとする。
非常に単純なポートフォリオだが、このポートフォリオでも、長期保有すれば、年率6〜8%のリターン(収益率)は十分期待できる。そしてこの程度のリターン(収益率)が、現実的な収益期待。
分散投資の基本は、「値動きの異なる資産を保有することにより、トータル・リスクを軽減しよう」というもの。
◎木を見ずに、森(ポートフォリオ)を見てください。
「木」は、個々の金融商品です。
例えばどの株式ファンドがより良いのか、で悩むよりも、「森」、つまり資産の集合体(ポートフォリオ)が、果たして均整のとれた状態なのか、ということに気を配ること。
◎資産運用は、地味で退屈な作業です。
1.「お金を育てる」とは、まさに、農耕のイメージでして、「規律」「忍耐」「信念」である。
「規律」とは、自分自身に対して「約束ごと」を課して、それを忠実に守っていくということ。
約束ごととは、運用の計画をしっかり立てるということ。10年なら10年これとこれに分散投資して、長期保有するんだ、という「約束ごと」を立てる。約束を立てたなら、それを守り抜く「信念」が必要。
2.資産運用に夢中にならないように。
お金を育てることに熱中するのはよくない。あまり好きになりすぎると、冷静な判断ができなくなってしまう。
3.マスメディアが発する情報にはくれぐれも注意。
彼らの第一の目的は、発行部数を伸ばすことであり、そのために毎回新しい情報を発信しなければならない。気をつけなければならないのはマスメディアと皆さんの目的は異なっている、ということ。
皆さんは、マスコミと同じ『時間軸』を持つ必要はない。時間のスパンは長〜く持ってください。
資産運用には、特別な才能は要りませんし、思い切りや勇気も必要ない。まして、波乱万丈なこともない。
資産運用は、技術を用いた継続的な作業。地味で退屈。
800メートルのトラック走というよりは、1万キロメートルのマラソン。パーティーの話題をさらう華やかなドレスというよりは、長持ちするジーパン。大切なことは、最後に笑うのはどちらか、ということ。ですから、資産運用というプロセスで求められるのは「自己管理能力」。
◎一般消費者の欠点
1.お金を育てる道具として、株式も用いるという程度のリスクも許容できない。(もっと大きなリスクは山ほどある…)
これからの社会の変遷を考えると、何も「お金を育てる世界」にのみ リスクがあるわけではない。たとえば私たちが負担する社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料、介護保険料など)は、これから負担割合が増えることが予想される。消費税も5年、10年のうちにアップする?公的年金の受け取り、ということでいえば、
「いつから」、「いくらもらえる」、ということが未だに確定していない。これらも、立派なリスク。
2.Buy High Sell Low を繰り返している。
金融商品に限って、高い時に買って、安い時に売ってしまう…。生活用品や、趣味のための買い物をする時、同じ商品をより安く買うことができればうれしい。金融商品も同じ。高い時に買う、ということは、 それだけ期待収益が低くなり、価格が下がってしまうリスクも抱えることになる。
3.計画性のなさ!(毎年の流行を追いかけるように投資をしている…)
洋服に関心のある方は多い(特に女性の方)が、今年はこの色がはやる、とか、この生地が流行する、といったことを耳にするが、どうも金融サービス業界でもこの傾向があり、新しい商品をあたかも『旬』のモノのように宣伝するきらいがある。
しかし、長期保有を貫こうとするならば、流行を追いかける必要は全然なし。当初の計画さえきちんと持っていれば、あとは地味で退屈な作業。
4.自分に限って、運用で失敗することはない、と思い込んでいる。
人間というものは基本的に、自分の能力を信じたい生き物だから。資産運用においては、自分は特別な存在ではない、と思える謙虚さが必要。そして最後に、実は私たちの『お金』が日本経済の復活の”カギ”を握っている。
皆さんが 皆さんの『お金』に対して、ここに旅しなさい!と積極的に指示する
ことで、金融市場という『いちば』の資金の流れが劇的に変わる。”ほんとうにお金が必要なところに、必要なお金が流れていく。”言ってみれば当たり前のことなのですが、ようやくその流れができつつある…。
↓
お金を殖やしたいというのは欲望、つまり利己的な行為だが、実はその利己的な行為が、日本経済の発展に大きく貢献する。 |
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