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山陰あすねっと
くろすろーど第28回定例会(学習会&懇親会)
テーマ「ISOの基礎知識」
全体写真 講師
今回はくろすろーどメンバーで行政書士やISOコンサルタントなどをされている中田孝成さんに、「ISO」をテーマにお話をいただきました。ISOってわかっているようで、あまりわからないという方も多いですが、講師の中田さんはわかりやすい例えを使い教えていただきました。(事務局)

最近、テレビとかのCMでも、ISOの取得とかって企業名の横に書いてありますが、消費者にアピールをしているんでしょうね。ただ、不安と疑問を感じたのは、消費者側のメリットってなんだろうか?ということでした。ISOがあるからいいものという概念ははずして、やはり自分の目で色々判断していければと思います。(スタッフ)


[第28回くろすろーど定例会]

日時:2002年4月28日(日) 13:15〜19:30(17:15から懇親会)
場所:神戸商工貿易センタービル26F第1会議室
講師:中田孝成さん(行政書士・ISOコンサルタント)
テーマ:「ISOの基礎知識」
参加者:51名(学習会44名・懇親会44名)


[ 学習会 ]

1.ISOとは何の略語?

International Organization for Standardization
「IOSじゃないの?」ISOSというギリシャ語(意味は平等)が由来という説も?
日本語では「国際標準化機構」
現在世界120か国が加盟、本部はスイスのジュネーブ

2.ISOとは?

乱暴な例え方をすると、「ラジオ体操のスタンプ」
子供たちは朝早く起きてラジオ体操をするために学校などに出かけるが、ほんとうにきっちり体操しているか、スタンプだけもらいに来ているのかがわからない。
すなわちISOは任意規定なので、取得したからといって確実に運用されているかどうかはわからない。(本来はISOは運用もきっちりすべきもの)

3.JISとの違い

日本の国内規格JISは、製品に対しての規格(ネジのピッチの大きさなど)
ISOはマネージメント要素が加わっている。製品だけではなく、製品をつくる途中の過程も統一させようとするもの。JISは改定のたびにISOに歩み寄っており、将来はISOに一本化も?

4.ISO9000・ISO14000とは?

○9000は「品質」に関する基準

これまた荒っぽい言い方をするとISO9000は「たこ焼き」
「たこ焼きください」と頼めば「たこ焼き」が全部1つ1つ大きさが同じような、たこ焼きが出てくるということ。
○14000は「環境」に関する基準
「悪いことするヤツがたまに少しいいことをするとむちゃくちゃ誉められるのを許せなくするシステム」環境対策に対する絶対的な尺度によるハードルの設定基準。

これらは全社的に取得するのみではなく、営業所単位・部課単位でも取得が可能。「神戸営業所が取得」「総務課が取得」

▼9000を例に

ISO9001…設計・開発・製造・施工・付帯サービス(ISO9000のメイン)
ISO9002…製造・施工・付帯サービス
ISO9003…検査
これらは上下関係ではなく、会社の業務形態によって取得する。例えば設計・開発を外注している工務店はISO9001は取得できない。ISO9000-1は解説冊子の名前で規格ではない「ISO9000-1取得」はありえない

ISO9000の究極的な目標は「顧客満足」=顧客からの苦情をどれだけ受け入れられるか?である。よってISO9000はすべての業種が取得可能であるが、実際には取得できる業種・業態が限られてしまう。
例えば:阪神タイガース(常に勝ち続けなければならない)よって取得するなら管理部門のみというカタチに。また職人芸がつくる工芸品や漁業などはすべて同じ規格のものを産出することが不可能のため不向き。

5.なぜISOが必要なのか?

○ノウハウのマニュアル化
○システムの合理化
○職員教育のシステム化
○優秀な職員の養成
○文書化によるトラブルの防止
○経営者の権限の明確化
○意思決定の透明化
別の面としては「組織の活性化」の側面も。悪しき伝統で硬直した組織に対してはISO取得を目指すことにより社内マニュアルの整備、責任の明確化など、組織改革につながるために有効。

●TMQ規格との違い
TMQはアメリカの規格
ひとことで言うとTMQは能動的(中から考えてどうやって安くいいものを)ISOは受動的(顧客の満足度にどれだけ応えられるか)
優秀のしるしのデミング賞…半永久的(1回受賞するとあとはいい加減でも?)
一方ISOは定期的にサーベランスという資格の更新を行う必要がある。

●PDCAサイクル
PLAN → DO → CHECK → ACTION → PLAN
(計画) (実施)  (点検)             (見直し改善)
普段誰でもやっていることであるが、それをシステム化。ISOでもTMQでも導入されている考え方。

6.審査機関・審査登録

取得するには審査機関に申請して登録を行う必要がある。
日本には「JAB」という統括する団体があり、その下にたくさんの認定機関が。
登録を希望する場合まず認定機関に頼み、その結果をJABに伝えて登録。
ISOは相互認証、他の国でも認め合うシステムをとっているので、ISO加盟120か国で取得すると、どこの他の加盟国でも適用される。なおISOを申請するには2人以上の社員(社長と従業員)が必要。

7.サーベランス(再審査登録)

2年に1回(すべて再審査)か1年に1回(負担を少なくするため半分ずつ)資格の更新が必要。

8.審査員

審査員補(審査員補になるためには5日間の講習が必要)・審査員(審査員になるためには審査経験と費用)・主任審査員がいる。
研修コースも基礎・内部監査員・部課長・経営者・審査員・審査員+αの各コースあり。「+α」は専門の実務経験

9.申請の流れ

内部審査(文書審査)→予備審査→本審査
(期間は半年〜1年、ほど)
コンサルタント料は別

10.ISOの現状

現在ISO9000は日本では約4000社、ISO14000は1500社が取得。
公共事業で建設業者がISO取得が必須または考慮される自治体の増加から、取得は急激に増加中。親会社が下請け会社を切る手段として使われることも。

11.メリット

社外的には
○他社との競争を有利に進めることができる。
○消費者へのアピール
○官庁への認知(公共事業に参入するにはISO取得が必須となっている自治体も)
○PL法対策(チェックの強化)
○マスコミ対策(業界でいちばん最初にISO取得というPR)
社内的には
○管理体制の強化
○PDCAサイクルによる意識改革

12.デメリット

○ISO自体は未完成であり、その都度改定作業があり大変。
○費用がかかる。(取得&サーベランス)
○文書保管業務に費やす時間が増える。

13.ほかにも
OHSAS18000(労働安全)・OHSAS50000(航空・宇宙工学)の分野も。
いまおすすめはCALS/EC…電子入札のインストラクターで取得費用も安価。

詳細は、http://www.nakataawaji.com/まで。

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