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くろすろーど第31回定例会(学習会&懇親会)
テーマ「儲けるためのIT導入〜個人サイトから携帯・ブロードバンドまで〜」 |

セミナーの前半のアイスブレイキングのディスカッションでは、ある架空の会社を想定した事例について、その組織の問題点をチームで討論し、みんなの前でプレゼンテーションをしていただくという、くろすろーどとしては初めての試みでした。
後半のトークライブは内村さんの「儲ける為のIT導入〜個人サイトから携帯・ブロードバンドまで〜」という内容でしたが、90分ノンストップで熱の入った講義をきかせていただきました。
もちろん懇親会はいつもの居酒屋で…。(事務局)
先日は、素敵な時間を有難うございます。
初めての参加で、どんな雰囲気かなぁ?と思っていたのですが、和気藹々とした雰囲気で、すんなり入れました。名刺の交換をしながら、違う職種の方とお話しをするのは、凄く刺激的ですね♪
普段の日常の職場とはまた違う空気が、とても新鮮でした。 チームに分かれてのディスカッションも、10人いれば、10通りの考えが聞けるので、面白かったです!!
講師、内村さんのお話も、大変判りやすい言葉を使って説明して頂けたので、とても良かったです。「とりあえず、サイトを作れば良い」という発想そのものが、いかに間違っているかもよく判りました。(参加者Iさん)
[第31回くろすろーど定例会]
日時:2002年9月29日(日) 13:00〜21:00(17:10から懇親会)
場所:神戸国際会館第7・第8会議室(神戸市中央区)ほか
講師:内村寛さん(Webコンサルタント)
テーマ:「儲けるためのIT導入〜個人サイトから携帯・ブロードバンドまで〜」
参加者:49名(学習会42名・懇親会42名)
▼定例会・トークライブのダイジェスト
「何のためにWEBサイトを作るのか?」
■その前にIT導入をする際に犯す5つの間違い
1.業務の全てを電子化するのがIT導入である。→入力作業だけが増えて業務量全体が減らないことも。
2.社員全員にパソコンを配ってグループウェア(スケジュール管理やナレッジマネージメント)を構築すればIT導入ができる→自己満足で終わることも。パソコンを買う目的を明確化する必要。
3.ホームページを立ち上げると勝手に顧客が集まる。→ホームページを作るだけでは×。
4.データベースを構築すると顧客が離れていくのを阻止できる。→データはためるだけでは×、データを利用する仕組みが必要。
5.情報システム担当者にまかせておれば大丈夫。→ハード面を管理するだけに一生懸命になっていないか?情報システム担当者もバランス感覚が必要。またマーケティング担当者や経営者のサポートも必要。
結論:パソコンの台数が増えるだけ、または仕事の内容が変わらないならIT化する意味がない。「何をしたいのか?」
■IT化したい業務に最適な方法は何か?
1.業務系(基幹系)…経理業務・労務管理・販売管理=企業活動の根幹をなすため安定して信頼できるシステム作りが必要。パッケージソフトの活用やプロに任せる必要がある。
2.情報系…顧客管理・スケジュール管理=費用対効果を出すことが難しいため一つ一つの分野で、出来る範囲の情報化から始める。
3.コミュニケーション系…インターネットショップ・マーケティング=目的がはっきりしないと効果があらわれにくい。
■システム構築の最近の流れ…大型コンピューターからパソコンへ
集中システム メインフレーム------専用端末
↓
サーバー・クライアントシステム サーバーコンピューター----パソコン
↓
WEB3層システム サーバー---アプリケーションサーバー----パソコン
・グリッドコンピューティング…安価なパソコンをつないで分散処理をする
ことでスーパーコンピュータ並みの能力を出す方法
IT革命によりパソコンの機能は向上、価格は下降し、インターネットが普及したため運用コストは下がったが、その分セキュリティーが犠牲になっている。
■インターネットの構築
…インターネットの特性(低コスト、24時間、地域を問わずで情報発信が可能。)その扱っている商品やサービスに興味のある「見込み客」だけを集めることができる。(逆にターゲットの明確化が必要)
■その1 WEBサイト構築の目的…目標設定をきちんと。
1.売り上げの向上…WEBを新たなチャネルを利用することで、販売機会の創出を行い売り上げを伸ばす。
2.コストの削減…システム化が行われていなかったものをWEBに一元化することで、プロセスを簡略化・自動化することでコスト削減を行う。
3.市場価値の増大…情報提供やIRの一環として利用することで、企業ブランドの熟成を図り、市場価値を高める。
4.ブランドの構築…広告やコミュニケーションツールとして使うことで、顧客層にブランド浸透を図る。
5.マーケティングリサーチ…ユーザーの声を直接吸い上げる仕組みをつくり、商品開発・サービスに生かす。
■その2 誰にどんな商品・サービスを提供したいのか
1.市場維持…既存市場に既存商品・サービスを拡販
2.市場拡大…既存市場に新規商品・サービスで参入、あるいは新規市場に既存商品・サービスで参入。
3.市場創出…新規市場に新規商品・サービスを参入
■その3 このWEBサイトで実現できる企業側のテーマ(何がしたいか)
1.取引窓口の拡大…情報を誰もがアクセスできるWEB上に載せることで、新規・既存を問わずアクセスできるようになり、取引関係を開かれたものにできると同時に、直接取引窓口を得ることができる。
2.情報の即時入手・提供・管理…今までチャネル別(ニュースペーパー、電話、FAX)だった取引情報を、WEBを使うことにより、リアルタイムに入手・提供・管理できる。
3.販売情報の活用…取引情報を分析することにより、時代のトレンド、顧客の関心や行動、個人的なイベントなどを的確に捉え、「最適な商品・サービス」の提案をすることができる。
4.顧客情報の活用…今までチャネル別(電話・FAX等)だった取引情報を一元化することで、顧客との関係を親密化し、顧客を差別化し、顧客別に「有利な条件」の提案を行うことによって、優良顧客を確保する。
■その4 どこまでの機能を実現するのか=コストと表裏
1.情報提供型…企業からユーザーへの一方通行の情報提供。
2.双方向型…企業からユーザーへ、ユーザーから企業へ双方向のやりとりをする
3.オンライン取引型…注文や決済をWEB上で行える。
4.提案型…得られた販売・顧客情報を利用して、再構築を行う。
5.統合型…会計・在庫・販売管理まで統合し、リアルタイムで全ての処理が可能。
このあたりを考えながらWEBサイト作成の計画を。
■WEB構築の5つのポイント
1.戦略を考える…上記の何のため、誰に向けて、どんなサービスを、どのぐらいのレベルで。
2.戦術を立てる…どのようなコンテンツを盛り込むか。
3.実際にサイト構築を行う…どのようにWEBサイトを見せるか。
4.集客を行う…面白い提案を行い、客をひきつける仕組みを。
5.分析・運用・改良を行う…どのページを見られているか、どのページの問い合わせが多いか(ページを見る順序、閲覧時間なども)。
■ユーザビリティー…使いやすさ
1.左上に「サイトID」(表題)…人間の目はモノを見るとき左上からZ型に目線は動くため。
2.検索ウィンドウ・グローバルナビゲーション(このサイトの主要なカテゴリー)・ローカルナビゲーション(この階層で選択できるオプションは何か?)もわかりやすく。
3.新着情報…一番見やすいところに
4.これら閲覧者に見せたい情報は必ず1024×768のラインより上に。(そうしないとスクロールする必要があるので、見てもらえないことも。)
最近はこの原則を守るサイトが多くなってきたので、そのサイトも似たり寄ったりでおもしろさがないのは確か。
ほかに
・複数ブラウザーへの対応 IEの古いバージョンやNetscapeなど
・カテゴリーの数は7プラスマイナス2でおさめること。
・コンテンツの深さ(何クリック内で目的のページへ行くことができるか)は3〜5クイック内で。
・各ページからトップページに戻るリンクを張ること。(ウェブサイトの ロゴをクリックするとトップページに戻るところいまの主流)
■ファーストインプレッション(最初見たときの印象)
・3秒ルール…このサイトを見たときに「なんのサイトかを認知する」時間→3秒過ぎて「つまらない」「何のサイトかわからない」とほかのサイトに飛んでいってしまう。
・8秒ルール…このサイトが表示されるまでの時間→8秒過ぎるとサイトを見るのを待ちきれなくなる。実際には5秒程度。対策としては軽いサイト(1ページのサイトのファイル量は多くても100KB 程度に)作りに心がけること。
・どんなにわかりやすいURLを取得しても、内容が面白くないと×。
・歓迎感は重要…サイトによればcookieで何回このページを訪れたか回数が出たりする。
・サイトの見せ方の工夫としてわかりやすい言葉で本人だけがわかって他人にうまく伝わっていないケースもある。
■ラベリング(タイトルの付け方)
・適切な情報のまとまりを作ること。
・やさしい言葉を選ぶこと。
・短い言葉を使うこと。
・ぱっと見て中身が想像できる言葉をつかうこと。
・複数の意味をもたないこと。
・意味や内容が重複する言葉を使わないこと。
・全体で統一感のあること。
■コンテンツ(サイトの中身)
・情報はわかりやすいか。
・情報精度は?
・更新日は表示されているか。
・FAQは用意されているか。
・見せ方に工夫はあるか。
重要なのは、「何を伝えたいか?」と「利用シーンが想像できるか?」
伝えたいことは実際の「利用シーン」を想像できる言葉で説明をする。
■集客・上手な検索エンジンの掲載の仕方
・いちばんよく使われている「Google」に向けた対策を行うべき。
(Yahoo!JAPANのページ検索や@NIFTYやBIGLOBE等でも使われている)
・わかりやすいタイトルを。
・METAタグ等の使用…ロボット型検索エンジンに自分のサイトがどのようなサイトか上手に伝わるように、ウェブサイトを作成するときに埋め込んでおく。
"keyword"…どんなホームページなのかを表す言葉(400文字程度まで)
例:<meta name="keyword" content="異業種交流会,神戸,阪神,出会い">
一番言いたいキーワードは前に、競争率の高そうな言葉は他の言葉で工夫を。
"description"…サイトの説明
例:<meta name="description" content="若手の異業種交流会です。〜">
"title"…ブラウザーの左上に出るサイトの表題
例:<title>阪神社会人交流ネットワークくろすろーど</title>
・本文中にはキーワードを最初の100文字から120文字の部分に入れる。(検索エンジンが最重視するところ。)
・Googleの場合、リンクられる数が多いほどページのランクが高いと判断。ただしあまりマイナーなページにリンクされても効果なし。ページランク(他のサイトからリンクされている数)が高いほど同じキーワードで検索した場合、最初の方に結果が表示される。
・最終的には中身が重要!
■携帯電話のコンテンツのポイント
・お手軽なのでアクセス数が多いので、どのようなシステムを構築するか
1.アクセス数は1日数千で掲示板などのCGIを使う程度…レンタルサーバで充分
2.受発注などいろんなサービスを提供…ハウジングサービス(1台レンタル)
3.データベースで管理など…独自サーバー
あとキャリア(i-mode、J-SKY、EZweb)の違いにどこまで対処するか?またPDA対応にするか?、独自運用かアウトソーシングか
・携帯コンテンツはどのような点を考え構築をするのが有効か
1.個人を直接捕まえる場合…使っている相手の電話がわかるため、その人だけへの情報提供が可能。
2.時間・場所で顧客を捕まえる場合…いつでもどこでもアクセスできるので、タイムリーな情報提供が可能、また最近はGPSがついた携帯もあるので、情報を発信している場所もわかる。
3.情報の可搬性で顧客を捕まえる場合…携帯画面を見せたらサービスが受けられる仕組みや、情報内容を見ながら買い物など情報を持ち運びできる。
4.電話で顧客を捕まえる場合…phone機能があり、その場で電話ができる。
・各キャリアが使用している言語
1.i-modeはコンパクトHTML…作りやすい、パソコン用のウェブサイト用のHTMLとさほどかわらない
2.J-SKYはMML…扱いやすいがはやっていない。
3.EZwebはHDML…注目はされているが扱いにくく、コスト的にも高い
いちばん簡単なのがi-mode
・コンテンツ作成時の注意点
1.画面が小さく、パソコンのブラウザーのように「戻る」「進む」の操作ボタンがないので、「トップに戻る」というリンクは必要。
2.画面が小さく、通信速度が遅いので、大きな画像は絶対に×。
3.ボタン操作が大変なので情報にいきつくまでの階層を多くしない。
4.数字の部分を押すとページを選択できるしくみがあるので有効利用する。
5.携帯電話はキャリア、機種により言語や画面の大きさ、発色数、同時発音数が違うので、すべての機種に合わせようとすると膨大な労力と費用がかかる。(どこまで合わせるか)
■ブロードバンドコンテンツのポイント
・日本ではブロードバンド対応のキラーコンテンツ(人気のコンテンツ)が 不在。韓国はADSLの普及率が高いのでいくつか存在している。(ゲームのほかテレビの再放送をインターネットで視聴可能)今後に期待!!
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