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くろすろーど第47回定例会(勉強会&懇親会)
テーマ「経済新聞の読み方」 |

2時間という限られた時間の中どれだけのことがお伝えできたかわかりませんがなにか一つでもお持ちかえりいただけたなら幸いです。だいたいいつもは20名くらいで私自身がみなさんのまわりをまわりながら対話形式で展開するの通常で、大学のような大人数のときは何名かスタッフについてもらい今回のような展開をします。
今回のように大人数でしかも壇上で一人でお話しさせてすすめさせていただくパターンははじめてで、皆さんと同じ高さでふれあいながら進めたかったんですが、下におりると後ろの方がもっと黒板が見えなくなり、ご迷惑をおかけすると思い高いところからお話しさせていただき失礼してしまい申し訳ございませんでした。
今回は日経新聞を使いましたが一般の日刊紙においても同じです。情報を知恵に、情報を加工してビジネスに、自分の意見をもって新聞を読む習慣を持っていただければと思います。
いろいろ反省点もありますが今後にいかせていただきます。みなさんご協力ありがとうございました。(講師より)
[第47回くろすろーど定例会]
日時:2004年11月21日(日)13:30〜19:30(懇親会は17:30開始)
場所:神戸中央港湾労働者福祉センター3F大ホール ほか
講師:梶原一仁さん(FP BREAK(エフピーブレイク)&NIE.E指導委員)
テーマ:「経済新聞の読み方」
参加人数:62名(勉強会57名・懇親会47名)
▼定例会(勉強会)のダイジェスト
■新聞の雑学
1日あたりの新聞の発行部数は日経新聞は300万部、ちなみに業界1位の読売新聞…1千万部、全国では7千万部読まれている。
新聞1面の左上のページ数の横の(今回教材として使用した)「★13版」朝刊は印刷された時間帯によって11版(夜の11時)から14版(深夜2時)まで版が違う。よって「13版」は深夜1時ぐらいで締め切った情報が掲載。印刷所から遠い場所の地域は早く刷らないと配達時間に間に合わないため。これはたいていどこの全国紙も共通。
スクープ記事はたいてい14版に掲載される。11版〜13版に掲載されると他社がかぎつけて、その日の他社の朝刊に載せられて可能性があるため。
「★13版」の「★」は1つ前の版(12版)から記事が変わっているときに記される。
版の横の「第42693号」はこれまでの号数。街で配られる「号外」は無料で配られるからではなく、この号数にカウントされないから「号外」と呼ぶ。
土曜日は1週間の終わりにあたるので、株式欄の「週間株式高低」など1週間のまとめの記事が多い。毎日日経新聞を読む時間がなければ、土曜日の新聞を読むことがおすすめ。
あと月曜日は1週間のはじまりで、この1週間の予定確認の記事も多い。
■第1面
黒ベタ白塗りで囲まれた記事は、きょうの『トップ記事』
大見出し・サブの小見出しの左側の4行ぐらいにまとめてある文は前文といい、記事の内容を凝縮させているので、時間のない場合はそこだけ読めばOK。
トップ記事になる確立は、200人の記者が5本ずつ記事を書き、1000分の1の確率でが選ばれる。
左側には『連載モノ』。毎年テーマを決めて、そのテーマに基づいて書かれている。興味のある記事だけ読めばOK。
下部には『春秋』というコラム。日経新聞の場合、5人の記者がかわるがわる書かれている(朝日新聞の「天声人語」は1人の記者が数年書き続ける)ので、いろいろな発想・思想で書かれている。これは日経新聞の「中立・公正」の社是からきているものらしい。
右下は経済の主な『指標』(日経平均株価・円相場・長期金利)。ここが一般紙は天気予報等のコーナー。やはり経済新聞ということで、「経済の天気予報」が書かれている。毎日毎日要チェック。
一番下の『広告』。1面から3面まですべて出版物の広告。これでいまビジネスマンがどのような本を読んでいるかがわかる。一面は左右は6分割か8分割(天地は3段分)に別れ前者がサンムツ、後者がサンヤツ広告と呼ばれる
■第2面「国内外の人の動き」
右端の『社説』であるが、新聞には記事を伝えるファクトの部分と、記事に対して記者が意見を述べるオピニオンの部分がある。社説はそのオピニオンの部分である。
日経新聞の場合「生活者第一主義」という視点で、政治や事件などについての意見が書かれている。この社説に対しては「私ならこう思う」ということを考えながら読むことが重要。
左下の『首相官邸』のコーナーも要チェック。特にAPEC関連の国・地域の要人が官邸に訪れた際、次の月曜日限定の紙面「アジア太平洋」面を見ると、そのとき官邸でどのようなことが話し合われたのか、想像がつく場合も多い。株価や為替にも影響を及ぼすのでいろいろ記事をリンクさせて読むとおもしろい。
■第3面…「第1面の解説・補足や景気のこと」
左下の『きょうのことば』は、毎日スクラップしておくと便利。1面の重要な用語むずかしい経済用語などをわかりやすく解説している。
■経済面
第1面から経済面までが「デパート型」記事(総合的な記事)、それ以降は「専門店型」記事(ミクロ的な記事)という。
ことばとして「過去最高」「過去最低」「○年ぶり」「戦後初」といった単語が出てきたら、日本経済の流れが変わる兆候であるから要注意。
経済面のキーワード
カ 価格破壊
キ 規制緩和
ク 空洞化
ケ 経済破壊
コ 雇用調整
デ ディスクロージャー
このあたりのことばが出てくる記事は意識をして読んでいきたい。
■国際面
国際面が2ページある場合は「国際1」面は人(政治)に関する記事、「国際2」は経済に関する記事。
NAFTA(北米貿易自由協定)の米・EUの独・アジアの日本…世界経済の3極点の関係を
捉えて読みこなすことがポイント。
加えて今注目のBRICS国(中国・インド・ブラジル・ロシア・南アフリカ)などの動向も重要。
政治「国際1」の人がなにか動きがあれば、経済「国際2」もリンクして動く可能性も十分あるので、見比べて読んでほしい。
広告のすぐ上、1段ぐらいで書かれている『ベタ記事』も時間があればよく読んでおいた方がいい。今回の版(13版)には詳細情報が間に合わなかったが、次の版や夕刊では第1面など大きな記事になることがある。メキシコの通貨危機や湾岸戦争もはじめはベタ記事からはじまった。世界の動向と日本の新聞発行のタイミングには時差があるため、第一報が入った時点で速報としてベタ記事で掲載するため。
■企業面
企業面の記事は漫然と読むのではなく、いかに自分のビジネスに結びつけるか、新しいビジネスを興すかと考えながら読むことが大事である。
企業面のキーワード
キ 機械化
ギ 技術革新
ハ 販売管理(PL法)
シ 資材開発
ニ ニュービジネス、ベンチャー
アイ IT(情報技術)
経営三法も重要。このあたりのことばが出てくる記事は読んでおきたい。
『回転いす』のコーナーも要チェック。いろいろな業種のトップが登場し、その業界の動向が載っている。
『会社人事』の欄も重要。企業が新しい事業を立ち上げる場合は、必ず新しい人事異動がある。このあたりもしっかりチェックを。どのような分野にその企業は力を入れていくのかがわかる。ここでは上場企業など大企業の部長以上の人事異動を掲載している。
『企業財務面』で赤字転落や影響を与えそうな記事があれば、同じ日の『会社人事』欄もみると、社長がプロジェクトの指揮をとる、銀行から役員を迎えるなどなど、黒字化に向けての施策が分かる場合もある。両方合わせて読むと面白い。
■企業財務面
企業財務面でよく出てくることば
グローバルスタンダード
連結決算
税効果会計
キャッシュフロー 等
…のことばに注意して読む。
『決算』のコーナーがあれば、利益が増加している会社を赤いチェック、減少している会社を青いチェックを入れていくと、どの業界が上向きなのか下向きなのかが一目瞭然である。
『新規公開株の横顔』コーナーは、いまどのような業界の新規公開が多いかを知ることで、今後どの業界が伸びていくのか予想できると同時に新しいビジネスを立ち上げるときの参考になる。
■マーケット総合面
『主要指標』の『東京外為市場』の中の「日経インデックス」。世界各国の通貨に比べ、円、ドル、ユーロが強いか弱いかを2000年を100として表された数字。見逃しがちな項目ではあるが、非常に大事なので今後見ていきたい。
『日銀の金融調整』のコーナーを見ると、現在市中にお金が足りないのか、だぶついているのかがわかる。
買いオペ…市中銀行が保有する債券などを日銀が買い、その分の現金を市中に流す
売りオペ…日銀が保有する債券などを市中銀行に買い取ってもらい、その分の現金を市中から回収する
最近は買いオペの場合でも市中に流れるはずの現金が、市中銀行が企業などに貸し渋りをするため、またその買いオペで得た資金で別の債券などを買っているために、わたしたちの元まで現金がなかなかまわっていないのが現状。
『主要指標』の『東証・ジャスダック・利回り・PER・PBR』もチェック。
PER(株価収益率)=株価÷1株あたりの予想純利益…値が大きいほど割高
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたりの純資産…1倍より低ければ割安
『規制・日々公表・整理銘柄等の信用残高』のコーナーは、投機色の強い銘柄に対し、注意喚起を促したり規制したりしている。
コラムの『大機・小機』であるが、結構その道の重要な人物がペンネームで投稿している。わりとホンネで書かれているので、ぜひ読んでいただきたい。
■商品面
日経新聞の前身は1876年に創刊された「中外物価新報」であるため、商品欄が日経のルーツであり充実しているページである。
土曜日のみの『週間商品市況』の
木 木材の「○合板」
金 鉄鋼の「◎H型鋼」
土 その他の「○セメント」
市況が注目。公共事業や大型プロジェクトが予定されているときに動く市況。(早くからこれらの調達がはじまるため)またこれらを見て株価を見るとおもしろい。
ほかに
鉄鋼の「くぎ」の市況…住宅着工数と連動
原油・石油・ガスの「○C重油」は火力発電用の重油…電力代に反映される
=上昇した場合、電気をよく使う業種に対してはコストが増加の懸念
紙・紙類・古紙の「○段ボール原紙」…物流の活発さと連動
自分のビジネス・投資に活かすことができる。
『荷受市場』『卸売市場』
荷受市場の「鶏卵・東京・全農のMサイズ」をずっとチェックしていくとおもしろい。スーパーの特売品の卵でも十分利益があるのがわかる。
ちなみに「卸売市場」の牛肉の価格は”骨が含まれた価格”。だいたい肉の部分のは約50%ぐらい。
■月曜日の景気指標面
左側が日本、右側が外国の指標が掲載されている。
チェックすべき項目
「国内総生産」「日銀短観」「景気動向指数」「製品在庫指数」
「機械受注」「新設住宅着工」「所定外労働時間」「常用雇用指数」
「新車販売台数」
※住宅・車は裾野の広い産業なので、中小企業・零細企業まで波及していく。
「Ma+CD」「マネタリーベース」
※マネタリーベースが減って、Ma+CDは増えると、市中にお金が回り始めて
いることになる。
今回は時間も限られているということで、新聞の読み方の初歩の初歩の部分だけしかお話できませんでしたが、一つでも得るものがあれば幸いです。
もっと新聞の読み方についてくわしく勉強してみたい場合は、教材などが市販されているので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。詳しくは講師梶原まで |










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