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くろすろーど第59回定例会(勉強会&懇親会)
テーマ「事業承継」
全体写真 講師
■先日の定例会、出席された皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。私のつたない進行が、皆さんの事業承継への理解の妨げにならなかったか不安なところはありますが、今はまず無事終わったことに安堵しております。

懇親会後、講師の大島さんともお茶をしながら話してましたが、あまり一般でない事業承継という話題をいかにして裾野を広げて展開するかというのが我々の課題としてありました。大島氏にとっても、もちろん私にとってもあのような形での展開は初めての経験でしたので、いたらなかった点が多々あったように思います。

それこそ大島氏の話ではありませんが、もう少しああしていたらということがいくつか思い当たります。とはいえ反省はこれからのこととして、今は一仕事やり終えたということに満足したいと思います。

大変貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。
また今後ともよろしくお願いいたします<(__)>
 (コーディネーターTTさん)

■先日は、お疲れ様でした!。講師の大島さん、アシスタントのTさん、ありがとうございました。

会社の経営者が替わったときは、注意しろという話を良く聞きます。最近では、京都のかばん屋が、ゴタゴタしていますね。その裏にあるドロドロした話もよく聞きます。人間のエゴというか、欲深さというか。

で、今回のお話を聞き、やっぱり、経験している人と知識で聞いているだけでは、全然違うなという感じです。会社継承というか、組織継承といってもいいと思いますが、やっぱりいろんなカラーがあり、独自色を出す難しさ独自色出した後の味方と思った人の離反、反乱。いろいろ難しいものがあるのですね。

会社の価値を知ること。そして、いろんな立場、考えで会社を取り巻いている人たちがいること。それを改めて実感できたと言うことは、大きな収穫です。ありがとうございます。
(メンバーTIさん)

[第59回くろすろーど定例会]
日時:2006年8月6日(日)13:15〜20:30(懇親会は18:00開始)
場所:神戸商工貿易センタービル26F 第1会議室(勉強会)/海鮮居酒屋 築地 はなの舞 JR三宮東口店
講師:大島康義さん(後継者経営戦略研究所 代表)
テーマ:「一度は聞いてみたかった事業承継のホントの話」
参加人数:58名(勉強会46名・懇親会53名)


勉強会の目的…事業承継を身近に感じていただくこと。

■事業承継と事業継承の違い

実際には違いはなし
継承…「皇位継承」や文化的なことなど、誰が継ぐかあらかじめ決まっている場合に多く使われる。
承継…誰が継ぐか決まっていない場合によく使われる。

■事業承継のパターン

1.経営者の配偶者・子が継ぐ
…基本は親の事業を子が継ぐパターン。封建時代では当たり前のことであった。

2.経営者の親族が継ぐ場合
…これも多く行われている。

しかし最近の経営者の子供などは親の会社を継ぎたがらない。
「親の会社には合わない」「親の会社は大丈夫か」「自分の好きなことをしたい」
  ↓
後継者不足

そして事業承継問題がクローズアップ。

そこで…

3.幹部・一般社員が買い取る
 MBO…Management Buy-Out EBO…Employee Buy-Out

4.他人が買い取る
 M&A…Merger & Acquisition

誰も継ぎたがらない場合は、最悪…

5.自主廃業

6.倒産

例えば商店街などで増加している。

■グループディスカッション「もしあなたが会社を継ぐことになったら」

あなたは父親の会社(製造業・年商5億円・従業員50人)を継ぎました。
代表取締役の登記を行い、名刺も出来上がってきました。
何もわからず、不安がわきあがってきました。
さて、明日月曜日から出社です。

○当日何をしますか?…その結果なにが起こりましたか?(予想)

・全社員に向けて朝礼であいさつ・財務分析・会社の概要の把握・経営者を集め経営計画の策定… その結果古参役員の反発「得たいの知れない者が…」
・各種データの確認・社員にこれまでの経緯の説明・主要取引先へのあいさつ… その結果取引先から取引条件を、社内からは労働条件の変更の声が噴出。
などなど

○1年間に何をしますか?…その結果なにが起こりましたか?(予想)

・長期経営計画の策定・役員会や幹部会などを頻繁に開く… その結果変化を好まない人々の反発・派閥への分裂・社内の不協和音
・社長としての経営の勉強・関連法規の習得・取引先への条件変更への検討・従業員への面談… その結果従業員の不満・取引先からのクレーム
などなど

○5年間に何をしますか?…その結果なにが起こりましたか?(予想)

・長期経営計画に基づきPLAN-DO-SEEの経営・ガマンの繰り返し… その結果不満分子の解雇へ・その後安定経営へ?
・年商5億円で従業員50人では粗利50%としてもやっていけない… その結果大規模なリストラ・倒産or他社に買収されてしまう?
などなど

■講師や相談者の経験から「もしあなたが会社を継ぐことになったら」

2代目・3代目の経営者は苦労知らずでいいクルマに乗っていいなぁという羨望の眼差しで見られることは多いが、実際には大変である。
中小企業の場合、(先代)社長の色は大きく、その色を後継者が打ち消して変えることはなかなか困難である。

・結局のところは何もできない。帳面や鍵、印鑑がどこにあるかもわからない。中小企業の場合、先代がワンマンで物事を決めているところが多く、副社長・専務と言えども何も知らないことが多い。

・金融機関の問題…会社の借金について後継者は連帯保証を求められる。=不動産などの資産が担保に。
本当なら社長が変わるということで、現在ある会社についてたくさんのスキームが組める。新しく会社を興していまある会社の事業を買い取るなど。
しかし後継者が先に連帯保証をしてしまうと、そのスキームを利用することができない。
ぜったいに中途半端な連帯保証をしてはならない。

・株式の問題…代表取締役(社長)が変わったら事業承継…ではない。
中小企業のオーナー社長が死亡した場合に事業を引き継ぐ際、いちばん大切なものは「支配権」。
例えば兄弟姉妹が3人いて株式を3分の1ずつ分配し相続した場合、そのうちの1人が社長と
 なり事業を引き継いだものの、数年後残りの2人が結託して社長が解任されるといったケースも多い。

現在の2代目・3代目はまじめな人が多いが、残念なことにポイントがずれていることも多く、株式のこととか、決算書のこととかわからない人も多い。

しっかりとした意志で社長になったのではなく、なりゆきで社長になっている人が多く、社長に就任したあと、さまざまな事実が知らされ、トラブルになった事例も多い。

■事業承継とあなたとの関わり

本来事業承継は譲る立場と継ぐ立場の人の問題であるが、社員の立場、周辺の立場を考えると、私たちも決して無関係な問題ではない。

そこで、これからの人生の中で事業承継のシーンに絡むことがあるかもしれない。

1.譲る立場

いまから事業承継の準備をしておくことが大切。後継者になる人に教えるべきことはきっちり教える、これが経営者の務め。

また長い間会社を保持し続けるのではなく、会社を売って別の会社を立ち上げることを考えてもいい。

2.継ぐ立場

会社を継ぐ人が決まっている場合でも、その後継者がなにかの理由で継げなくなり、代わりに自分が継ぐこともあるかもしれない。
いざ継ぐ立場になったときでも、何も知らない、だから何もできないでは済まされないので、いまから準備を行っていく必要がある。
また自分が継がないとしてもなにかの役に立つことができるようにした方がよい。

また他人の会社を買う可能性もある。
新規事業を立ち上げる場合、起業することを考えることが多いが、後継者のいない老舗を買い取るのもひとつの手。取引先・顧客も引き継げ、信用もある。そこで自分の新しい新機軸を出していけばいい。

3.社員の立場

事業承継で社員の立場というものはすべて変わる。地位・仕事のやり方など。必ず影響を受けることになる。
その変化に翻弄されるだけではなく、積極的に関わって力を出していくことを考えていかなければならない。

4.周辺の立場

取引が切られることも念頭に置くべき。一生懸命営業して獲得した顧客でも体制が変わり経営方針が変わるとすぐになくなることも。その点を営業する者は考えなければならない。

他人の事業承継をビジネスチャンスにすることも可能。特に税理士、司法書士、社会保険労務士などの士業の方。
先代からの顧問になっている士業は、社長が変わると、その新社長と合わないことが多い。そこでその会社に入り込み、顧客を増やすチャンスも。

友人・知人・親族をサポートする可能性もある。会社というものは全国に100万社ほどあり、身近なところで誰かが事業をされている。
後継者というものは孤独で相談相手がいない人が多いため、なんらかの機会に彼らのサポートをしていただきたい。
    
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