
3月22日(振休)にくろすろーど2回目の勉強会として、建築家の大氏正嗣さんをお呼びし、論理的思考の組み立て方についてお話をいただきました。その内容をみなさんにお伝えいたします。
第6回くろすろーど定例会
〜学習会 くろすかうんたー その2〜
1999年3月22日(振休)18:00〜22:30(20:30より懇親会)
神戸三宮・神戸貿易商工センター26F第2会議室
参加者:合計29名
テーマ『論理的思考のすすめ』
講師:大氏正嗣さん(建築家)
[ 学習会 ]
ここからは講師の大氏さんが作成されたレジュメをもとに事務局が一部アレンジして作成
しました。
(転載許可ありがとうございました。>大氏さん)
▼論理的思考の組み立て方
●人はだれでも当然何かを考えている
考え方が合理的であれば、考える量が飛躍的に増大する
堂々巡りが回避できる ex. 恋の悩み
1.目的の確認・情報収集・分析・評価
◆思考のためのステップ
○買い物をする場合(目的:安く買うか・いいものを買うか・・・)
チラシや口コミでの情報収集
↓
相互比較
↓
判断・・・・実際に買い物をするという行動
*パターンA 必要なものが1つの場合(近く?)
*パターンB 必要なものが複数の場合(スーパー?)
*パターンC 比較する条件(目的)が1つ(専門店?)
*パターンD 比較する条件が複数(三宮まで出る?)
2.目的の明確化
◆目的が明確でないと、問題点を明らかにできない
○誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、いつ(When)、どこで(Where)、どうやって(How) → 5W1Hの確認
○問題ごとに上記それぞれの項目が異なる
○目的(条件)の設定が異なれば、分析・判断の方法が変化する
*私のため or あなたのため
*今すぐに or 時間をかけて ほか
○意外と目的がはっきりしていないまま判断しようとするケースが多い・・・当初の誤差が大きければ、最終判断の妥当性が大きく狂ってしまいかねない
3.情報、資料収集の重要性
○情報とは・・・情報は知ってはじめて情報である →知らないことは情報として存在しない
○情報の量、信頼性により分析・判断の方法がことなる?
信頼性の問題 → 確率分布の精度
○ニュースソースの確保(交流会・学会・データベース・文献・・・)どういった情報源を持つか・・・大企業の所属すること自体はそれ自体ニュースソースを持っている。(有利)
4.情報・資料の分析方法
○統計による分析
過去に起こった事項の資料を分析
→将来的な予測を保証していない
○オペレーションリサーチ(OR)による分析
1.ゲーム理論
利害関係が対立するために生じた競争的立場に置かれた2つ以上の行動主体がどのように意思決定するのが最適かを論じる数学的理論
●他人との駆け引きの理論・・・タクシーの料金競争・選挙戦
→人間の主観を考慮することがむずかしい
2.線形計画法(整数計画法)
いくつかの変数に与えられた不等式系を条件としてそれらの最大値または最小値にする解(最適な整数解)を求める方法
●自己分析の理論・・・町民ホールの建設(建設費・使用料から予想される収入から検討する建物のうちのホールの最適な広さ)
3.階層分析法(AHP)
不確定な状況や多様な評価基準が存在するときに有効な手法で、人間の主観を数字で表すことができる
ex. 車の選定(外観・機能・燃費どこに重点を置いて選ぶか)
●社会的な意見を考慮する理論 ・・・住民運動が予想されるごみ焼却場の立地選定
○数字のマジック
数字の持つ意味は簡単にはわからない、字は雰囲気つくりに利用する
○情報の信憑性も考慮に入れる
→新聞も間違ったことを多く伝えている、経験からの判断、多方面からの分析も必要
5.最終的判断の必要性
○分析結果の利用、目的の再確認
複雑な分析は目的を見失わせやすい
○「決まる」「決める」と「定める」
巻き込む範囲が大きいほど、責任が大きくなる
ex. 個人の問題 社会問題 国家間の問題
○判断するということは、その他の可能性を諦めるということ
・・・そこに判断のむずかしさがある、諦めるということは自分自身を納得させることである
○何のために判断をくだすのか再確認
○倫理の必要性
決定には責任が伴うので、簡単に翻すべきではない
○勘・経験も重要・・・思いつきとは異なる
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