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くろすろーど第64回定例会(勉強会&懇親会)
テーマ「数字から観る!会社の力」
全体写真 講師
[第64回くろすろーど定例会]
日時:2007年3月11日(日)13:15〜20:00(18:00から懇親会)
場所:複合型商業施設「ミント神戸」13F 第2会議室(勉強会)/貸切パーティー専門店「IL BAZAR(イルバザール)神戸店」(懇親会)
講師:水越穏郎さん(公認会計士水越事務所
テーマ:「数字から観る!会社の力」
参加人数:53名(勉強会47名・懇親会43名)

■勉強会は冒頭のお話の「監査の限界」のお話が印象に残りました。監査では経営を観ることはできても、改善することまではできません。そこに監査の限界があり、コンサルティングの仕事はその限界を越えるところにやりがいがあるんでしょうね。
実際に監査を受ける立場(原価計算担当)なので、会計士からはこんな風に見えているのかな、見るポイントはここかなというイメージが湧きました。

懇親会はたくさんの方とお話できて、いつも楽しいですね。あれだけたくさんの方と一気にお話する機会はそうそうないので、短時間かつシンプルに自分を伝える術を磨かないといけないな〜と思いました。私は基本的に話が支離滅裂なので…。そろそろ自作の名刺を作ります。
(メンバーTTさん)

■今回のアイスブレイキングはスタッフのNさんによる「質問力でコミュニケーション力をつける」というものでした。相手の話を聞いて、何を質問するのか、いざ改めて考えると難しいものですね。選ばれた質問はどれもなるほどと思うもので、質問の基本は相手の気持ちを 考えることだと実感しました。スタッフの中村さん、ありがとうございました。

水越先生の講義「数字から観る!会社の力」は、数字の苦手な私にも解り易く話して頂けて助かりました。身近なユニクロや伊勢丹等の会社で比較した、経営戦力の違いなど、面白 かったです。特にドコモの将来の予測はなるほどと感心しました。これからは数字の羅列にしか見えなかった損益計算書が興味をもって見れるようになれそうです。
確定申告のとても忙しい時期に、丁寧な講義をして頂き、ありがとうございました。

二次会は、今回も新しいお店でした。個室でお料理も量が多く良かったです。毎回、新しいお店を会場に探してくるのは大変だと思います。いつもありがとうございます。
今回も楽しい時間を過ごさせて頂きました。これからも、どうぞよろしくお願い致します。(メンバーYMさん)

PART1 決算書の基本

■決算書の基本形


事例

・Aさんはサラリーマン時代の退職金500万円を元手に小さなスーパーを開業しました。
・銀行から500万円を借り入れ、800万円の設備投資をしました。
・アルバイトを1名雇い、1年間の活動の結果は以下の通りです。

【資金調達】
 出資額     500万円
 銀行からの借入 500

【設備投資】
 内装工事・什器備品  ▲800

【年間の実績】…損益計算書

 売上高    1000
 仕入高   ▲ 400
 -------------------------------
 売上総利益   600
 -------------------------------
 人件費   ▲ 400 (Aさん300、アルバイト100)
 賃借料   ▲ 100  ←主として営業関連の経費
 -------------------------------
 営業利益    100
 -------------------------------
 借入利息  ▲ 50  ←主として財務関連の損益
 -------------------------------
 経常利益    50

貸借対照表はこうなります。



■読み方を知っておきたい3つの決算書

○貸借対照表(Balance Sheet)…決算時点の財産の状態
○損益計算書(Profit & Loss)…決算までの年間の成績
○キャッシュフロー計算書…決算までの年間のキャッシュの動き

○会計の情報を観ることができる場所
・新聞ではあまり見ることがない。(日経の財務欄程度)
・インターネットのIR情報「有価証券報告書」…情報が多すぎてよくわからない。
 「決算短信」…有価証券報告書の簡略化したもの。
 「決算公告」…会社法によって義務付けられている新聞などで掲載されているもの。BSとPLのみで情報不足。

■貸借対照表と損益計算書

・BS、PLは会社経営における拡大再生産のプロセスを反映するものだと言える。
・ただし、反映するものはモノ(商品や設備)とお金であり、人やノウハウについては、決算書は数値表現する力を持っていない。(人材の価値・技術力等)



 同業の同規模である2つを会社を比べてみて、数字的には同じであるが、5年後、10年後会社の成長に差がつくとすれば、この数字には表れない人材の価値や技術力などである。
 決算書だけでは、その会社の競争力や成長力を観ることができないのが現実。

■知識の繋がり

・バラバラに学んだ知識も、両者を結びつけることにより、より経営が見えるようになる。



・会計学を知らない場合…結果の数字が読めないことによって検証ができない。原因分析が甘くなる。
・経営学を知らない場合…改善策が見出せない。
→両方の知識をあってはじめて、実行力のあるビジネススキルになる。


PART2 事例紹介

【具体的な決算書のデータについては、ここでは割愛いたします。(数値は
講義時点で最新のもの)】

■CASE 1 高級路線は儲かるか? 衣類量販店U VS 百貨店I

 衣類量販店U…少品種大量生産・SPA(製造小売)・海外生産
 百貨店I…多品種少量生産(仕入)・ショップに場所貸し

 売上比率
 売上総利益(粗利)÷売上高…衣類量販店U 47.3%、百貨店I 29.2%
 営業利益÷売上高…衣類量販店U 15.7%、百貨店I 4.0%

百貨店は場所貸し業であり、在庫リスクはテナントのショップが負担するため、ショップ側としてはそれほど粗利を稼ぐことはできない。百貨店としてのビジネスモデルの限界があるのでは??

ただし衣類量販店Uも1つの自社ブランドに頼っているのが現状のため、そのブランド力が低下すると、売上比率も高水準である保障はない。

 では同じようなビジネスモデルを持つ雑貨量販店Mと比較してみると…

 売上比率を観ると、
 売上総利益(粗利)÷売上高…衣類量販店U 47.3%、雑貨量販店M 44.3%
 営業利益÷売上高…衣類量販店U 15.7%、雑貨量販店M 10.8%

衣類量販店Uと共通する戦略とオペレーションが数字に反映されているのではないか?

■CASE 2 損して得とれ!回収型企業 携帯電話キャリアN

 売上総利益(粗利) 約2兆9063億円の黒字
 部門別で観ると、無線通信サービス部門 約3兆5498億円の黒字
         端末機器販売部門 約6434億円の赤字(原価割れで販売)

端末機器販売の赤字を通話料で補っているビジネスモデル。
 
将来において環境変化が起こる。…番号ポータビリティー
・従来の囲い込みだけでは限界あり。
・より魅力的な料金プランの提示。
・より高機能・高付加価値のハード・ソフトの開発。
→消耗戦へ

想定される将来の損益インパクト
・売上高↓…収益ダウン 通話料の値下げ、使い放題
・売上原価↑…コストアップ ワンセグ搭載・コンテンツ多様化
現在は高収益だが、今後この収益を維持できるかはわからない。

ほかに回収型企業…プリンターメーカー…インクカートリッジで回収する
ビジネスモデル。

(その他いろいろな事例についてお話をいただきました。)
アイスブレイキング

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