
台風の接近もなんのその、晴天に恵まれた23日(祝)に、1周年記念、くろすろーど5回目の勉強会として、転職展職支援業の西村卓さんをお迎えし、仕事におけるキャリアアップについてお話をいただきました。その内容をみなさんにお伝えいたします。
第9回くろすろーど定例会
〜学習会 くろすかうんたー その5〜
1999年9月23日(祝)13:30〜20:00(懇親会は17:30より)
神戸三宮・神戸市勤労会館多目的ホール
参加者:合計50名
テーマ『キャリアクロスロード〜これからの時代の転職と展職〜』
講師:西村卓さん(転職展職支援業)中小起業診断士・一級販売士
注意:このホームページに写っている方は、必ずしも転職、起業志望者ではありません。
[ 学習会 ]
ここからは講師の西村さんの監修のもとで作成しました。
(転載許可ありがとうございました。>西村さん)
1.これからの時代はどうなっていくのか?
●大変化の時代と言われているが、本当に変化していると感じておられますか?
→いくら大変化の時代と言っても、日々の変化はそれほど大きくはない
○日々の変化の表面上の変化の情報が多すぎて、その底に流れる大きな変化を見過ごしがち。
→見過ごさないためには、問題意識を持つことが大切
→見過ごさないためには、長い目、未来から見ることが大切
○「何かおかしい」と気がついたら、自分で考えることが大切
→気づき=問題意識を持ち、自分で考える人が成功する
●自分のキャリアを考える上でも、長いスパン、未来から見ることが大切
○「何年後こんなことがしたい」から近い将来を考える
○過去から現在の延長上に未来を考えてはいけない
●未来の環境変化も、自分で考え自分で予測することが大切
→なぜなら、マスコミは時代の表面、日々の変化を追いかけるのが仕事
○当り前だがマスコミはあなたの意思決定の責任を取ってくれない
10年前のバブル期「転職するなら今!」の風潮
結果・・採用側は今、必要な人数を確保、将来を考えずに採用、求職側はキャリア(職種)ではなく条件のよい会社に就職
○コンサルタント・人材会社も責任をとってくれない
技術系の求人はいつの時代も多いが、技術革新が激しい
→自分がやっている技術が、将来も必要とされるかどうかはわからない
→このまま技術者としていくか、マネージメント力もつけるかよく考え、決めることが大切
2.キャリアクロスロード「転職or展職or起業」どの道を選ぶのか?
●キャリアアップの選択肢は以前からずっと「いくつでもある」
=あなたは過去も現在も未来もキャリアクロスロードに立っている
○10年前もそれ以前も、産業構造の転換時、大企業はリストラ
・・・一部の業種のみだったので問題にならなかっただけ
○終身雇用制は昔から大企業にはなかった、たまたま続いていた
↑ 見方を変える必要
○同じように「起業するなら今!」とマスコミに踊らされてはいけない
自分が何がやりたいかよく考える→よく考えないで行動すると失敗する
●会社にいて「なにかおかしい」と気がついたら考えるチャンス
長い間育んだあなたの価値観・人生観が合図を出している
○自分に目を向けない、将来も同じ問題が発生する
○悩むのではなく、考えることが大切
↓
本当に何がやりたいのかから考える
3.展職に成功するには?〜キャリアマネージメント
あなた自身について考えましょう。
あなたの現在のキャリアを考えましょう。
あなたの夢、ゴールを考えましょう。
あなたの夢、ゴールを実現するキャリアプランを
作りましょう。
あなたの夢、ゴールの実現に向かって
キャリアプランを実行しましょう。
●キャリアマネジメント
=目標(やりたいこと)を立てて具体的にどのようなアクションを起すかのキャリアプランを作成
○長期プラン
○短期プラン(1年間の具体的なプラン)
短期プラン、具体的にいつ、何をするかを決めていないと長期プランでどんなにいいビジョンを持っても、実現には近づけない
○実行
↓
プランと現実との誤差が生まれる
○チェック→長期目標の実現をめざして短期目標、プランの練り直し
【キャリアシート1】自分について考える

●ビジネス上のキャリアはこちらでプランニング
【キャリアシート2】キャリアについて考える

●展職できるかどうか、キャリアにはいろんな切り口がある
○経験・・・これがすべてではない
→新しい分野でいろいろな企業が生まれている
→過去の経験だけでは通用しないこともある
○知識・・・現在、知識、資格熱は盛ん、これはもちろん大切だが・・・・
○”スキル”←展職できるかの重要項目
経験、知識を生かすことができる力
↑キャリアがあがってくるとこちらが求められる。
●そのスキルとは、例えば
○具体的には経理、生産管理の方は計数を扱う能力
○問題意識を持って問題を発見する能力
○パーソナルスキル=自分の性格上で優れたスキルも大切
●もちろん、知識も大切
○営業ならマーケティング、経理なら財務の体系
知らないと→自分はできても部下、チームをを指導できない→マネジメント能力がないと判断される
○外資系企業の場合は英語、コンピュータを扱う力は最低必要
●展職というものの考え方
○会社は社長1人から始まり、新しい部門が生まれ、組織になっていく
→大企業も始めから大組織であったわけではない
↓
個人も自分の部署だけでなく、会社全体、組織を動かすマネジメントのことをがわかっていないと
→展職できない
○キャリアがあがれば→役割、ポジション、条件が上がる
↓
会社、部門がそれに応えてくれない場合、次の手を考える
◇違う部署に自分売りこむ
◇違う会社に自分売りこむ
どちらも展職、ただしあなたのキャリアが上がっていることが条件
○これらは今になって始まった訳ではない
=どのような道を選択するかは自分で選択すべきで、社会の雰囲気やマスコミに踊らされるべきではない。
●自分の仕事のキャリアは自分の生き方と照らして考える
【キャリアシート3】

○キャリアシートは休みの日に時間を取ってじっくり考える
→できれば2,3日日常生活から離れたところで
4.転職に成功するには?How to 転職成功術
○「自分は何をできるのか?」を確認
○上手な経歴書の作成
相手がどんな職種を募集してるのか
=その職種に合わせて自分のキャリアを表現する必要がある
○ホームページなどで志望する業界の動向をあらかじめ調査する
○現在採用ルートが多岐にわたっている
→自分が近づけるあらゆるルートからアタックする
→今の時代、人脈もフル活用する
●面接を突破する術
→先のキャリアシートで自分のやりたいこと、できることをしっかりつかむ
→面接は面接官次第→面接官の特性を早くつかむ
(面接会場ではじめて履歴書をみるような会社は行くべからず)
→質問には的をはずさない答えを
=相手が何を聞いているのかを判断→それから考え→答える
→わからなかったら、こちらから逆に質問を投げかける
○面接が苦手な人は交流会に参加するなどコミュニケーションスキルの習得を
→これは自己投資
○面接には、たいていライバルがいる
=ライバルよりいかに強くインパクトを与えられるかがポイント
→自分を売り込む力を磨く
○求人を発見したら、できるだけ早く行動を起こす←鉄則
新聞などに出すと多くの応募者が一度にくる
→先に、雇用契約が結ばれると、後からどんなに優秀な人材が 来ても2人抱える余裕はない
5.起業について
○起業も1つの道、選択肢
→しかし変化は大きい・・・得られるものと失うものよく考える
○目指す方向、ビジョンをしっかり考える
○ビジョンを達成するための方法=事業計画をしっかり考える
→しっかりした人にチェック、アドバイスしてもらう
○資金繰りができないと失敗する
○自分に持っているモノと持っていないモノがある
=誰をパートナーに選ぶかも重要な要素
→その時にビジョンが大切
【質問タイム】(一部のみを紹介)
Q1 人材派遣業とは?
A1 人材派遣業テンポラリーワーカーを扱う。(正社員ではない) 求人側と求職側のニーズをマッチする仕事を行なうという意味では人材紹介業=職業紹介業と同じ。
Q2 社会人2年目であるが、経験がないということに対する企業側から見たメリット、デメリットとは?
A2 企業の中途採用ニーズは一通りの仕事のパターンを覚え、仕事の進め方や仕事が身についている3年目〜5年目の人が多いが社会人2年目でもどんな仕事をしてきたか、どんな考え方を持っているかで転職が成功する場合がある。ただ2年目で経験がないと本人が思っているようだと新卒採用を優先する企業が多い。
Q3 5年後、10年後はどうなっていると予想されるか?
A3 現在アメリカの経済は景気はよいが、雇用者数は減少、貧富の差は拡大している。残念ながら、日本はアメリカを追いかけているので、これと同じような現象が日本でも起こるであろう。労働市場においても人材を労働商品と見る動きが加速するであろう。
→ここで生き残るためにはいくつかの道がある
●常に労働市場、求人市場を注意し、必要とされる技術を身につける
→自分の商品価値を高める
●経済、お金がすべてではない別の生き方を模索する
→自分の商品価値を高める
●自分で事業を起す
Q4 ずばりいま取っておいたほうがよい資格があればなにか?
A4 自分がやりたいこと、将来めざす方向による。営業、マネジメントをめざすなら経営全般が見られる販売士一級など。
●同じ資格を取っても生かせる人と生かせない人がある
=企業も資格を優先する企業も、人物、キャリアをみて採用する(資格がなければできない仕事もあり、需要より供給が少ないと資格で人を採用することもあるが)
●会場からは看護婦、看護士や福祉関係の声も・・・
成長を期待される市場に関する資格は、一見、将来性があるように見えるが・・・
→あくまで期待であって市場がそのように立ちあがるかどうかは別
→立ちあがっても、需要より供給が多いと(みんなが同じように取ると)資格を取っても競争は起こる
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